流涙症とは何らかの原因で、目から涙があふれてしまう状態のことをいいます。
動物では涙で毛が濡れた状態が続くので、毛が変色して”涙やけ”をおこすことも多いです。
この変色は涙の中のポルフィリンという成分が反応して起こっています。毛色が白っぽい犬では特に毛の変色が目立ちやすいです。
流涙症の原因はひとつではなく、犬の目によって異なります。
・何らかの原因で涙の量が増えている
(ドライアイ・角膜疾患など)
・涙を目にとどめておけない原因がある
(眼瞼・マイボーム腺の疾患など)
・涙の排泄通路に問題がある
(涙小管や鼻涙管の疾患など)
意外かもしれませんが、ドライアイも流涙症の原因になりますし、瞼や角膜の異常でも引き起こされます。
涙の排泄通路(鼻涙管など)が原因のこともありますが、あまり多くはありません。
このようにさまざまな要因でおこりますし、原因がいくつも重なっていることもよくありますので、診断と治療には眼科検査が必要となります。
治療は原因によって異なりますが、内科治療(目薬やアイケア)が中心となります。
気になる方はお気軽にご相談ください。